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がんの告知、余命の考え方、メンタルケア

早期発見、早期治療をすれば治る可能性が高いといわれるがんですが、
突然「あなたは○○がんです」といわれたらどう思われるでしょうか。

人によっては人間ドックなどを積極的に行っていて気をつけていた方、
今年は健康診断ができていなかったなど、いろいろな思いがあると思いますが、
健康診断や人間ドックの検査項目ではチェックしきれないものもあり、
気がついたら進行がんになっていたということもありえるということを、お伝えしなくてはなりません。

そのなかで受け入れがたい事実を受容できるまでにいくつかの心の動きがあるといわれています。
まずは「そんなはずはない」という否定、
「何で自分ががんになったんだ」という怒り、「何とかして癌を治したい」という取引、
「(怒りや取引が報われないと思い)何もしたくない」という抑うつという過程を経て、
「自分は癌なんだ」という受容が初めてできると言われています。

ではがんと告知されて、患者さんその家族はどうするでしょうか。
「余命はどのくらいですか」と聞く方も多いでしょう。
それに対して医師は余命何ヶ月、または何年ごろまで、またはこの数日が山でしょうとお伝えするでしょう。
それは今までの経験や、過去の同じような進行の方の余命を参考にしている、ということです。

当然人の命ですから必ずという答えは医師でも持ち合わせているわけではありません。
ただ、忘れてはいけないのは、担当の医師が自分の状況を最もよく分かっている、ということです。
ですから、そのもっと状況を分かってくれている医師とともに、
どのように今後治療に取り組んでいくのか、というのを話し合うことが大切になります。

医師もがんであることを伝えるのは辛い思いがあったはずです。
それを上手く伝え、治療の希望を持って、
一緒にそれを取り組んでいく緩和ケアのチームであることを、忘れてはいけません。

癌の告知を受けたからといって一人で抱え込む必要はありません、
一人で辛い思いを閉じ込める必要はありません。
緩和ケアチームである、家族と患者さんと、
そして医師や看護師、そのほかの人々がサポートし合っていくことが大切になるとおもいます。

最近では病名、どのような状況なのかというのを伝えたうえで、
患者さんと医師と家族が二人三脚となって、病気に立ち向かっていくようになって来ました。
もちろん死や癌という言葉は控えるべきですが、たとえば末期の癌で助かる見込みがなくなってしまい、
最後の時と覚悟した時、残された時間をいかに家族とともに大切にすごすかということになると思います。

お互い感謝の言葉やずっと言えなかった思いなどあるでしょう。
最後の時の大切な時間、患者さんの意識はなくなったように見えるかもしれませんが、
聴覚だけは最後まで残っているそうです。
今までの患者さんへの思い、感謝、いたわりの言葉をかけて、見取ってあげてください。
この最後の時間は家族と患者さんの最後の静かなお別れの時間になります。
この穏やかな時間は告知がきちんとされているからこそ、このような時間が訪れるのではないでしょうか。
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