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がんの手術治療

手術療法というのは、メスでがん細胞を切り取る治療法です。
ただし、がん組織だけを切り取ろうとしても、
微小ながん細胞が残っている可能性を考え、
通常がん組織の周りの正常組織を含めた上で切り取ります。

もちろん完全に切除することが出来れば、がんは完全に治ります。
たとえば初期のがんで、転移がない場合は、手術療法でほぼ100%直すことが出来ます。

さらに最近では、小さながんを内視鏡的に切除することが可能になり(これも一種の手術療法になります)、
昔のように全身麻酔をかけて、胸などを切らずにすむようになりました。

がんの手術は原発巣と呼ばれる初めにできたがん巣と、
転移の可能性を考慮して、その周辺のリンパ節を切除するのが通常の手術です。
取り残しはがんの再発につながってしまう為、
転移の可能性のある範囲をやや広めに切除することになります。
これは早期がんだけでなく、進行がんにも行われることです。
原発巣部位または、転移が比較的少数のリンパ節にとどまっていた場合は、
完全に治すことが出来ます。

しかし、データ上、実際には手術後の再発が30%近くが再発しています。
がん細胞が手術後に残ってしまう為に起こることです。
人の目では細胞レベルのがんを肉眼で見ることができません。
もちろんそれを考慮してがん周辺まで切除しているのですが、
細胞レベルのがんを手術の際取り残してしまう為です。
さらに、、がん細胞が原発巣から血液やリンパに乗って、
手術をした部位を越えた場所に転移していた場合、再発してくることがありえるのです。

手術療法は局所療法です。
取り残したがんをいかにして治療すかが問題になります。
一般的に手術後、抗がん剤による治療、化学療法を併用したり、放射線療法を併用することもあります。
こういったさまざまな種類の治療法を組み合わせることを、集学的治療と呼びます。

しかし、手術治療が出来ない場合があります。
手術をする際には、三つの観点から医師は考えます。

1、内科的治療の限界により外科治療がもっとも有益な治療法である。
2、外科手術のもつ危険性を、手術の効果が上回るか。
3、外科手術を行うことが、患者さんの生命予後が改善する可能性が高いか、という事です。

この3三つの条件をクリアしていない場合は、
手術療法を行わず、手術不能状態と判断するということです。

手術不能になる場合の、最も多い理由はがんが広がりすぎている場合、
腹膜や胸膜に散らばってしまっていた場合は、物理的に切除できる場合でも、手術は行いません。
手術前にはさまざまな検査を行い、他の場所への転移が見つかった場合は、
その時点で最も効果的なもの、抗がん剤治療や放射線治療といったほかの治療法で執り行うことになります。

また、手術療法は全身麻酔で行うことになりますが、全身麻酔に耐えることが出来ない場合、
たとえば呼吸不全などがある場合には、たとえがんがあったとしても医師の熟考の上、
手術をしないということもありえます。
しかし、腫瘍より大量出血をしていて手術をしなければ命の危険がある、
という場合は細心の注意を払っての手術を行うこともあります。

医師は常に手術は最善の治療法かどうか、ということを考えた上で、
確信がある時にのみ手術を行うことが基本になります。
そのため、手術不能という状態が出てきてしまうのも、
もっとも最善であるかどうかという事を考えた上でのことであり、
手術だけががんの治療法ではなく、そのほかの抗がん剤や放射線、
そのほかの方法を駆使した上で治療の取り組んでいるのです。

その中でも抗がん剤ではなく、手術をした際の摘出したがん組織を利用する方法もあります。
副作用の少ない全身療法の一つで「免疫細胞治療」言うのがあります。

身体にもともと持っているウイルスなどの異物を除去しようとする免疫力が備わっています。
免疫細胞治療というのは、免疫細胞を対外で活性化と増殖をすることで強化し、
再び体内に戻しがんを抑制するものです。
軽度の発熱などの副作用がありますが、重篤な副作用が報告されていない治療法もあります。
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